前週末20日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2025/06/23 05:30

ピアズ <7066>  680円 (+39円、+6.1%)

 ピアズ <7066> [東証G]が急反発。同社は19日の取引終了後、ベルフェイス(東京都港区)から、金融機関や証券会社に数多く導入されているオンライン商談システム「bellFace」に関する事業を取得することで基本合意したと発表。これを好感した買いが入ったようだ。通信業界を主要な顧客としてオンライン接客事業を展開してきたピアズは、金融分野へと収益基盤の拡大を狙う。bellFaceに関する事業を分割、新設した会社の株式をピアズが取得する形で、諸条件は今後の交渉で決める。

ラウンドワン <4680>  1,367円 (+47円、+3.6%)

 ラウンドワン <4680> [東証P]が大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券が19日、ラウンドワンの目標株価を1950円から2200円に増額修正した。投資判断は「オーバーウェート」を継続する。コラボ企画の集客効果に加え、リース償却費の減少に伴う国内と米国の利益予想の増額による影響を踏まえた。同証券はラウンドワンの27年3月期営業利益予想を395億円と、従来比で43億円増額修正した。

PバンCOM <3559>  568円 (+19円、+3.5%)

 ピーバンドットコム <3559> [東証S]が3日ぶり大幅反発。同社は19日取引終了後、電子回路の設計初期に必要なブロック図を自然言語から自動生成する新サービスをリリースしたと発表。これが材料視されたようだ。新サービス「AIブロック図生成」は、ユーザーが「バッテリー駆動のLED制御回路」「BLE(Bluetooth Low Energy)通信を使った温湿度センサーモジュール」などの構想をテキストで入力するだけで、人工知能(AI)が即座にブロック図を提案するツール。設計スキルがなくても利用でき、初心者だけでなく開発経験者にとっても作業効率が向上するという。

エアクロ <9557>  483円 (+13円、+2.8%)

 エアークローゼット <9557> [東証G]が上伸。19日の取引終了後、ドレスレンタルサービス「airCloset Dress」(略称「エアクロドレス」)で浴衣のレンタル提供を開始したと発表しており、好材料視された。「airCloset(エアークローゼット)」は、普段着を中心に展開する月額制ファッションレンタルサービス。同社では、日常だけではなく、特別な日までの幅広いライフシーンをファッションレンタルで彩りたいという想いのもと、取り扱いアイテムやオケージョン領域の拡大を図っており、今回の浴衣レンタルは結婚式やパーティー向けドレス、卒業式や入学式向けのセレモニースタイルに続き、利用シーンを更に広げる取り組みとして、業績への貢献が期待されている。

SBG <9984>  8,979円 (+233円、+2.7%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が6日続伸。米ブルームバーグ通信が20日、ソフトバンクGが、米アリゾナ州に1兆ドル規模の投資を行いロボットとAIの一大製造拠点となる複合施設の建設を目指すプロジェクトに関し、台湾積体電路製造(TSMC) との提携を模索していると報じた。報道に反応した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、ソフトバンクGの幹部らは米国政府などとの間で、複合施設の建設に関わる企業や出資企業への税制優遇措置について協議しており、ラトニック商務長官とも会談が行われたという。構想の規模は日本経済新聞がこれまで報じた通り、1兆ドルに及ぶ可能性があるとしつつ、複数のテクノロジー企業に孫正義会長兼社長が打診をしており、そのなかには韓国のサムスン電子の幹部も含まれると関係者が話したと伝えている。

ダイワボウ <3107>  2,559円 (+58.5円、+2.3%)

 ダイワボウホールディングス <3107> [東証P]が反発。19日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を420万株(自己株式を除く発行済み株数の4.67%)、または80億円としており、取得期間は7月1日から来年2月27日まで。中期経営計画における株主還元策の一環として、資本効率及び株主価値の向上を図ることが目的という。

ヘッドウォ <4011>  4,030円 (+90円、+2.3%)

 ヘッドウォータース <4011> [東証G]が5日続伸。19日の取引終了後、富士通 <6702> [東証P]と共同でAIアバターによるプレゼンテーション及び質疑応答を自動化する「Fujitsu AI Auto Presentation」を開発したと発表したことが好感された。同機能は、富士通が提供するAIサービス「Fujitsu Kozuchi」のコア技術である、AIアバターによるプレゼンテーション及び質疑応答の仕組みを発展させ、「Microsoft365 Copilot」向けの宣言型エージェントとして開発したもの。ユーザーは「Microsoft365 Copilot」とのチャットを通じて、ユーザー自身の顔や声を模したAIアバターを作成することができ、更に言語とプレゼンテーション資料を指定するとAIが説明文を自動生成し、AIアバターによるプレゼンテーションを実行するという。なお、今後は「Microsoft Teams」や「Microsoft PowerPoint」のアプリケーションからシームレスに利用可能とする予定だ。

GVAテック <298A>  575円 (+12円、+2.1%)

 GVA TECH <298A> [東証G]が4日ぶり反発。19日の取引終了後、法務オートメーション「OLGA(オルガ)」から、AIを活用して変更覚書を作成する「AI変更覚書」をリリースしたと発表しており、好材料視された。「OLGA」は、法務部門及び事業部門の法務業務における業務効率化を実現する、AIを搭載した統合型のプロダクト。従来、契約書の変更覚書の作成には、元の契約書や過去の類似案件を参照する手間や契約当事者名・契約締結日・署名欄などの定型的な情報の転記ミスなどの課題が生じていたが、「AI変更覚書」機能の搭載により、チャットの誘導に従い元の契約書と変更したい内容を指示するだけで、AIで簡単に変更覚書のドラフトを作成することができるようになるとしている。

BUF <6676>  2,340円 (+42円、+1.8%)

 バッファロー <6676> [東証S]が続伸。19日の取引終了後、自社株250万株(消却前発行済み株数の16.34%)を6月30日付で消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は1280万株となる。

アソインター <9340>  596円 (+10円、+1.7%)

 アソインターナショナル <9340> [東証S]が3日続伸。19日取引終了後、25年6月期の期末配当予想について10円から11円に増額修正すると発表。これが好感された。あわせて、サイバーセキュリティー事業などを手掛けるデジタルデータソリューション(東京都港区)と、全国の歯科医院向けデジタルデータの保証・保守サービスなどで業務提携すると発表。また、歯科矯正治療のオンライン診療サポートや歯科矯正オンラインカルテを提供するBrace(ブレイス、東京都渋谷区)へ出資することを明らかにした。

セブン銀 <8410>  264.7円 (+2.7円、+1.0%)

 セブン銀行 <8410> [東証P]が3日ぶり反発。同社は19日の取引終了後、取得総数2億株(自己株式を除く発行済み株式総数の17.0%)、取得総額524億円を上限として、立会外で自社株買いを実施すると発表した。セブン&アイ・ホールディングス <3382> [東証P]の子会社であるセブン-イレブン・ジャパンなど3社が保有株の一部を売却する意向を示しており、株価への影響を回避する。セブン銀はセブン&アイの連結対象から外れ、持ち分法適用会社となる。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)情報によると、セブン銀は20日、自社株1億9398万7300株の買い付けを行った。セブン&アイは従来からセブン銀を非連結化する方針を示していたが、セブン銀株に対しては需給懸念が後退したとの受け止めから買いが入ったようだ。

※20日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探

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